戦中・戦後と一貫して日本の風土にあったバラの品種改良に努めていたミスターバラこと鈴木省三氏のことを、
私が知ったのは、うかつにもごく最近のことでした。千葉の谷津バラ園をつくり、京成バラ園ができると初代所長をつとめ、
108種にのぼるバラを生み出してくれたそうです。私はそうとも知らずに彼の作ってくれたバラを何度もスケッチしていました。
「光彩」、「魅惑」、「聖火」、「かがやき」、「乾杯」など。彼のような情熱的な人の仕事の上に、私の絵も支えられているのですね。